新婚で家を購入するのは早いのか?
結婚して一緒に住む所を探す際、賃貸ではなく最初から家(一戸建てやマンション等)を購入するという選択する方もいるでしょう。しかし家を購入するとなると、賃貸物件を探すのとは異なり格段にハードルが上がります。ほとんどの人にとっては一生に一度の大きな大きな買い物になりますから・・・。
最初から家の購入を検討されている方の理由で多いのが、“賃貸の家賃を支払うくらいなら、家を購入してローンを支払った方が得”ということではないでしょうか。実は必ずしも家の購入が得するわけではないのですが、今回は支払金額的な損得の話は置いておきます。新婚で家をすぐ購入してしまうことが悪いわけでは決してありませんが、リスクもあることも十分に検討する必要があります。
まず新婚の場合はまだお互いの生活リズムや生活スタイルをしっかりと把握できていない状態です。結婚する前から何年も同棲してたのであれば別ですが、同棲していた場合でも結婚すると生活リズムが変わることもあります。例えばどのようなことにこだわりがあって、お互いのこだわりや癖などを理解し合えるか。何時に起きて朝ごはんを食べ、仕事に出かけるのかなどです。
お互いの生活スタイルや生活において必要なモノ(こだわり等)をしっかりと把握できていない状態で、いきなり家を購入してしまうのは大きなリスクが存在します。
もし家を購入したけど“自分・相手・もしくは二人の生活スタイルに合わなくて住みにくい”となっては高い買い物も価値が半減してしまいます。賃貸とは異なり「やっぱり別の場所にしよう」という具合にはいきません。
一度購入してしまえば、ほぼ一生その場所に住まなくてはならないからです。
もし二人の生活スタイルや環境に変化があった場合でも住む場所・家を変えることができません。特に子供が産まれた場合には大きく生活スタイルもリズムも変わります。近くに幼稚園や小学校がなかった・通学に不便だったということも多々あります。また今現在の周辺環境が良くても、数年後には近くに大きな工場や大きなショッピングモールができてガラッと様変わりするということも考えられます。
自分達二人だけのスタイルや今の環境だけで決めてしまうのは大きなリスクがあるのです。もし家の購入を検討されるのであれば、子供が産まれてからのことや、その場所に一生住み続けたいと思える場所であるかを十分に検討しましょう。